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院長・川村正英の


手足の傷の縫合 2016年11月8日

 日常生活で手足に切り傷を負う患者さんも多いですが、その傷によっては縫合が必要となります。深く大きい傷で、皮下組織まで裂けて傷口が開いている場合や、皮膚に緊張を掛けてみて大きく開く場合は縫合をした方がよいと考えられます。ところが、受傷して翌日になってから傷を縫ってほしいと受診する患者さんを時に経験します。受傷時には通常、傷の中に細菌が入りますが、未処置のままで時間がたつと化膿が起こりやすくなります。そのような状態の傷を縫合すると、化膿の発症を助長してしまいます。化膿のリスクを増大させずに手足の傷を縫合できるタイミングは受傷後6〜8時間までといわれています。
 一方、傷を縫わずに肉芽が創傷部に形成されて治っていく場合は、縫合した場合と比べて治癒に長期間を要します。手足の傷には腱、神経、血管の損傷を合併している場合もありますので、小さくない傷を負った場合には速やかに医療機関を受診するようお勧めします。
 
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