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院長・川村正英の


腰椎疾患における下肢筋力低下 2016年12月6日

 腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症の患者さんは腰痛や下肢痛に悩まされますが、それ以外に下肢のしびれや筋力低下が問題となってきます。腰痛はあっても下肢症状を自覚していない患者さんにおいても、診察してみると下肢に筋力低下を生じていることがあります。これは下肢の筋肉を支配する神経が腰椎において軟骨や骨、靱帯に圧迫されるために生じる症状です。筋力低下が軽度であれば腰痛の軽減とともに筋力も回復してくることが期待できます。ある程度以上の下肢筋力低下を来すと、足部や膝、股関節周囲の筋力低下のために、歩行時につまずきやすくなったり、踏ん張りが効きにくくなったりします。さらに筋力低下が高度になると歩行不能となるケースも見られ、手術で神経の圧迫を除去しても筋力の回復が不十分な場合もあります。腰椎疾患で下肢の筋力低下がはっきりと生じた場合は、歩行機能の低下が著明になる前に手術も検討する必要があります。
 
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