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院長・川村正英の


腰椎変性すべり症 2016年10月4日

 中高年に生じる腰痛の原因のひとつとして腰椎変性すべり症が挙げられます。腰椎における上下の骨の連結は、前方は主に椎間板、後方では椎間関節が担いますが、これらの変性が進む過程でずれを起こす力が作用してすべりが生じます。女性に多く発症し、第4腰椎が第5腰椎に対して前方にずれている症例が多く見られます。腰椎の磁気共鳴画像装置(MRI)を撮影してみると、ずれた椎間の関節に過度の負担がかかったために生じた変化が見られることがあります。すべりの程度が高度になると神経の通り道である脊柱管の狭窄を来して、下肢のしびれや痛み、筋力低下、歩行障害などの症状を生じるようになります。
 すべりによるずれや狭窄を治そうと思ったら手術しかなく、すべりの改善は容易とは言えません。痛みやしびれなどの症状には薬物療法、リハビリが有効な症例も多く見られます。ずれの進行を防止するためには、体操をして腰椎周囲の筋肉を鍛えることが有効で、肥満の人では減量も必要になります。
 
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