<< 前のページ | 次のページ >>




夜間や明け方の手のしびれ〜手根管症候群〜 2003年6月12日

 手のしびれの原因で、意外と多いのが手根管症候群です。これは、正中神経という手に向かう神経が手首にある手根管で圧迫されて起こります。中年女性に多く、手を使いすぎた場合に起こりやすいですが、原因不明のことも少なくありません。
 しびれは親指から薬指にかけて生じ、夜間や明け方に強くなるのが特徴です。痛みを伴う場合もあります。私の経験では、腕から手全体がしびれるように感じる方もいるようです。また、目が覚めた時のみに手がしびれている方の多くが手根管症候群のように思います。
 早期には薬や注射の治療で軽快することが多いですが、日中も常時しびれるようになり、親指の付け根がやせてくると、手術が必要になることもあります。手のしびれを感じる人は、病状が進行しないうちに整形外科専門医を受診することをおすすめします。


<< 前のページ | 次のページ >>
 
← 一覧に戻る