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肩〜手のだるさやしびれ(胸郭出口症候群) 2003年7月10日

 手のしびれの原因として最も多いのは、頚椎の疾患ですが、そのほかの原因として、前回述べた手根管症候群や、今回の胸郭出口症候群が挙げられます。
 頚椎を出て手へ向かう神経は、首のつけ根から鎖骨と肋骨の間を抜け、脇を通り腕に達します。これらの部位における骨の異常、筋肉の過緊張や不良姿勢が原因となって、神経、血管が圧迫を受けて起こるのが胸郭出口症候群です。肩甲骨周囲から手にかけてだるさやしびれ、痛みをきたしますが、進行例では力が弱くなることもあります。薬やリハビリテーションを根気よく続けることで、症状は軽くなっていくことが多いですが、重症例では手術が必要となることもあります。
 原因が分かりにくい場合や、治りにくい場合もありますが、手のしびれでお悩みの方は整形外科専門医受診をおすすめします。


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