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院長・川村正英の


寝違え 2018年9月4日

 朝起きたら頸部が痛くなっていたということを経験したことがある方も多いのではないでしょうか。痛みのため頸部が動かせず「寝違えた」と整形外科を受診する患者さんも少なくありません。
  日本整形外科学会のホームページには「寝違え」の原因として「睡眠中に不自然な姿勢が続いたために一部の筋肉が阻血に陥るなどが考えられる」と記載されています。例えば、寝返りでうつぶせになって頸部を左右どちらかに回し、ほっぺたを布団や枕に付けた状態で一定時間眠ってしまった場合には頸部の痛みが生じやすく、頸椎の椎間板や関節などにかかる非生理的なストレスの持続が一因ではないかと考えます。
  通常は痛みも頸部の動きも徐々に回復してくるので、様子を見てもよいと思いますが、「寝違え」をしたと受診する方の中にはヘルニアや頸部神経障害の患者さんもいらっしゃいます。頸部の痛みだけでなく上肢の運動障害やしびれを伴う場合や痛みが強くなかなか治らない場合は整形外科受診をお勧めします。
 
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