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院長・川村正英の


使い過ぎによる痛み 2017年7月4日

 スポーツで手足や腰などに使い過ぎによる痛みを生じることがあります。整形外科では成長期の子どもさんがクラブ活動で痛みを来して受診するケースが少なくありません。
 使い過ぎによる傷害は筋肉や骨に対する負荷が大き過ぎて起こる場合と、小さい負荷が繰り返しかかることにより生じる場合があります。身体の組織は使い過ぎによる傷害を受けると炎症を生じて痛みを来します。この段階で安静にすれば治癒に向かいますが、さらに運動を続けると組織の傷害が増悪します。当然のことながら、痛みをこらえて使い続けるとよくなりませんし、成長期の未成熟な骨においては疲労骨折も起こりやすくなります。
 初期であれば比較的短期間の安静のみで治るところが、悪化すればギプスや装具による固定が必要になる場合もあり、スポーツ活動も長期離脱を余儀なくされます。スポーツで手足や腰に痛みを感じたらトレーニングをセーブし、痛みが続くなら整形外科を受診することをお勧めします。
 
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