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神経痛 2011年2月1日

 昔から手足の痛みの原因としてリウマチと神経痛が挙げられることが多いと思います。リウマチは関節の腫れや変形から痛みを生じるのに対し、神経痛は神経そのものの異常から痛みを来します。例えば腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などが原因で腰の神経が圧迫されて起こる場合や神経のウイルス感染である帯状疱疹により神経痛が生じる場合があります。
 痛みを生じた神経の部位により下肢では坐骨神経痛、胸背部では肋間神経痛などと呼ばれます。上肢の神経痛は特別な名称がついていませんが、頸椎のヘルニアで肩から腕の神経痛を来す症例も多く見られます。本物の神経痛はこらえ難い痛みを生じるもので治療に難渋することも少なくありません。筋力低下など重大な機能障害を伴う場合は手術が必要になることもありますが、最近は神経痛に効き目のよい薬もできています。
 
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