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膝の特発性骨壊死 2009年12月1日

 股関節における大腿骨頭壊死と同様に膝でも骨壊死が起こることがあります。膝の軟骨の下にある骨が血行障害のため壊死を生じ、弱くなった壊死部の関節面が陥没して痛みの原因となります。
 膝の大腿骨側の内側に好発し、中年女性に多く見られます。原因は明らかではありませんが、ステロイドホルモンの大量投与を受けたときに発症する場合もあります。変形性膝関節症と同様に痛みが主な症状ですが、急激な痛みで発症する症例があることや夜間に痛みが増強する傾向があるのが特徴といわれています。関節面の陥没を生じるとX線で変化が明らかとなりますが、X線で不明瞭な場合はMRI検査を要します。治療として装具やつえの使用、薬物療法、筋力強化などを行いますが、壊死の範囲が広い場合や痛みが軽減しない場合は手術も考慮する必要があります。

 
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