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院長・川村正英の


膝の腫れ 2014年10月7日

 膝の腫れは打撲したりひねったりして生じる場合と、けがの覚えがなく腫れてくる場合がありますが、その腫れが起こっている部位は膝の関節内、滑液包、筋肉、皮下などに分けられます。大腿骨と脛骨を連結する嚢状の形状をした膝関節に腫れの原因がある場合は関節内病変により水や血液がたまっていることが多く、関節周囲で組織間の摩擦を軽減する働きがある小さい嚢の滑液包にも水や血がたまって腫れの原因になる場合があります。膝を打撲してお皿の骨の上にある太ももの筋肉に損傷、出血を生じたり、皮下出血を生じたりして腫れる場合や、化膿による皮下の腫れを来す場合もあります。関節内や滑液包の腫れが軽度でない場合は穿刺して水や血の除去が必要となり、その他の部位の腫れでもその原因により対処法が異なります。一概に膝の腫れといっても部位や原因がさまざまですので、膝の腫れを来した場合は整形外科受診をお勧めします。
 
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