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大腿骨頭壊死 2009年11月2日

 大腿骨頭壊死は股関節内にある大腿骨頭の血流が一部途絶えたために骨が弱くなって変形を生じる疾患です。骨頭の変形が進行すると軟骨がすり減って変形性股関節症へと進展します。大腿骨の骨折後や股関節脱臼後に生じる場合もありますが、原因が明らかでない特発性の壊死が見られ、アルコールの大量摂取や多量の副腎皮質ホルモンの服薬が誘引となる症例もあります。症状としては股関節から大腿部の痛みを来し歩行が困難になりますが、進行すると股関節の動きが悪くなり、あぐらが組めなくなったり、靴下が履きにくくなったりします。治療としては長距離歩行をしない、重量物を持たないなど患部への負荷を減らすことが重要で、つえを使用することも勧められます。壊死の範囲が広い場合や変形が強い場合は手術を考慮する必要があります。

 
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