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ギプスによる骨折治療 2007年1月4日

 骨折をギプスで治療する場合、固定を続けていると順調なら骨折部は癒合してきますが、ギプス内の関節は徐々に硬くなってきます。そこである程度骨がくっついてきたら、ギプスをはずして固定していた関節の動きが元に戻るように運動訓練を開始します。動かしても骨折部に対する影響の少ない関節は当初から固定をしません。例えば手首の骨折ではひじの上から手首の先までギプスで固定し、指や肩は早期から動かして硬くならないようにします。ギプス固定後に運動訓練をしても関節の硬さが残ることが予想される場合は手術による骨折部の固定も考えなければなりません。
 今のプラスチック製のギプスは以前の石こうに比べると軽量化されましたが、ギプスの当たりによる褥そうや神経まひといった合併症を来す場合もあります。ギプスによる骨折治療は整形外科専門医にお任せください。

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