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診断が困難な関節リウマチについて 2005年7月4日

 関節が腫れて痛み、関節リウマチの疑いがあるが診断が確定しない、ということでお 悩みの患者さんもいるのではないでしょうか。手を含む多くの関節が腫れてリウマチ因子が陽性でエックス線の変化も見られる典型例であれば、関節リウマチの診断は容易であると思われます。しかし、腫れが単関節のみの場合やリウマチ因子が陰性で炎症反応も高値でないといった場合はリウマチの診断基準にも当てはまらないことが多いのです。関節炎の原因となる疾患はリウマチ以外にもありますが、そのどれにも該当しない場合、消炎鎮痛剤を用いて経過を見ていくことになります。経過観察中に他の関節に腫れが起こってきたり、陰性であったリウマチ因子が陽性になってリウマチの診断が可能になることもあります。関節リウマチも非典型例では診断が容易ではありません。

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