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食事と骨粗しょう症(2) 2004年10月12日

 食事でのカルシウム摂取は一日に600ミリグラム必要と今まで述べましたが、高齢者の場合はカルシウムを取ってもその吸収率が低下するため、さらに多くのカルシウム摂取が望まれます。高齢になると胃酸分泌が減少し、食物中のカルシウムの溶解が減ったり、カルシウムの吸収を助けるビタミンDの働きが弱くなるからです。高齢の方は一日800ミリグラムのカルシウム摂取を目標にした方がよいでしょう。<BR> カルシウム補給用の健康食品でも摂取を増やせますが、骨に必要な種々の栄養素を総合的に取るためには、できるだけ食物からカルシウムを摂取することが望まれます。骨は鉄筋コンクリートに例えると、カルシウムとリンがコンクリート、コラーゲンが鉄筋に相当します。このコラーゲン形成に必要なタンパク質も、カルシウムとともに食物から十分取った方がよいからです。

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