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腰椎の前弯と腰痛 2003年10月9日

 腰椎を横から見ると、前方凸のゆるやかな曲がり(前弯)があるのが正常な状態ですが、この曲がりが強くなると腰痛が起こりやすくなります。前弯の増強とともに腰の神経の通り道が狭くなるうえ、椎間板も後方へ突出して神経を刺激しやすくなるからです。
 腰椎の前弯が強い人は腹が出て、腰の部分はひっこみ、おしりが後ろに突き出て、いわゆる「反り腰」の姿勢になります。床の上で足を伸ばしてあおむけに寝ると、腰の部分が大きくすいて違和感や痛みを生じますが、ひざを立てると前弯が弱くなり、腰が床に近づいて楽になります。前弯が強くなる原因としては腹筋力の低下や肥満が挙げられます。
 腰椎の曲がりの異常はエックス線検査で容易に診断できますし、筋力強化などの治療法もありますので、腰が曲がって腰痛を来している方には整形外科専門医受診をおすすめします。


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