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院長・川村正英の


脊椎圧迫骨折後の骨粗しょう症治療 2021年1月11日

 骨粗しょう症による脊椎圧迫骨折を生じて装具療法などで骨折が治っても、骨粗しょう症が放置されると脊椎の他の部位に再び圧迫骨折が起こるリスクが高くなります。
  平成21年から同26年に当院を受診した骨粗しょう症による脊椎圧迫骨折の患者さんで、受傷後に5年以上経過が追えた方は42例ありました。このうち22例に新たな圧迫骨折を認め、そのうち11例では複数の箇所に圧迫骨折を生じていました。男性患者では新たな骨折は生じておらず、用いた骨粗しょう症治療薬の種類により新たな圧迫骨折の発生率に差を認めました。
  圧迫骨折を来した骨は変形が一切なく治ることが困難で、次から次へと骨折が連鎖するほどに背骨全体の曲がりを生じて老人性の体形になり、歩行などの運動機能も低下してきます。昔はそのような経過が普通でしたが、骨粗しょう症の薬物療法を適切に継続すれば、体形の変化、機能低下を最小限にできる見込みがあります。圧迫骨折治癒後も骨粗しょう症の薬物療法継続が望まれます。
 
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