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院長・川村正英の


中高年期に生じる脊柱側彎症 2020年10月5日

 背骨は横から見ると前後方向へのカーブがありますが、正面から見ると真っすぐであるのが本来の状態です。しかし、実際にエックス線を撮影してみると、左右への曲がりが全くなく機械のように一直線であるという人も多くありません。この左右への横曲がりが一定以上のレベルになると側彎といいます。
 特発性脊柱側彎症は思春期に好発しますが、中高年期にも側彎が生じてくるケースがあります。例えば、変形性膝関節症で片側の膝の伸びが悪くなると立位で骨盤の傾きが生じ、代償性に背骨の側彎が生じやすくなります。また、下肢に問題がなくとも背骨の加齢的な変化に基づく変性側彎を生じるケースも少なくありません。
 横曲がりが大きいと腰痛の原因になりやすいですし、曲がりにねじれを伴うと腰背部の片側が突出してくるので、「腰背部に腫れが生じた」と感じる人もいます。経年的には進行することが多く、曲がりが高度で痛みなどの原因になっておれば手術的治療を要する場合もあります。
 
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