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院長・川村正英の


「マラソンによる脛骨近位端疲労骨折」  2018年2月7日

 今年もマラソンのシーズンがやって来ました。昨年には、痛みをこらえてマラソンを完走し脛骨近位端の疲労骨折を生じた患者さんを、数人診察しました。膝のすぐ下の内側に痛みがあり、エックス線では異常がなく腱周囲の炎症かと、消炎剤にて経過を見ました。なかなか痛みが軽減せず、磁気共鳴画像装置(MRI)を撮影してみて疲労骨折が判明したものでした。文献によると脛骨近位端疲労骨折の発生には脛骨の曲がりが関与するという報告もありますが、定説はないようです。
 一般に疲労骨折は実にいろいろな部位に生じ得ますが、いったん骨折を生じるとギプスや装具による固定が必要な場合もあり、治癒まで数カ月の期間を要すことが少なくありません。やると決めたことをやり遂げるのは素晴らしいものですが、健康増進が前提である市民マラソンで骨折してまで完走するのはどうかと思います。レース中に痛みが生じたら途中棄権の決断をすることも重要であると考えます。
 
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