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院長・川村正英の


O脚と変形性膝関節症 2016年2月2日

 立位で膝にかかる荷重の中心は、前から見て股関節から足首に引いた直線上にあるといわれています。この直線を荷重線といいますが、太ももから脛にかけて骨の並びのいい人では膝のほぼ中央を荷重線が通過し、歩行では膝全体で均等に体重を受けることができます。ところが、O脚の人では荷重線が膝の内側を通過し、主に膝の内側で体重を受けることになります。このような状態が続くと、軟骨が弱くなる中年になって内側の軟骨がすり減ってきて変形性膝関節症が発症します。さらに内側の軟骨がすり減ると、O脚変形がますます進行するという悪循環に陥ります。X脚の人では膝外側の軟骨がすり減りやすくなりますが、日本人においてはO脚から生じる変形性膝関節症が最も多く見られます。荷重線が内外にずれて痛みのある膝では、荷重のかかり方をよくするために足底装具や膝装具を用いますが、変形が軽度でない場合は手術も必要になります。
 
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