<< 前のページ次のページ >>

院長・川村正英の


腰部脊柱管狭窄症の進行 2015年11月4日

 腰部脊柱管狭窄症は腰椎における神経の通り道が狭くなり、足へ向かう神経がきつくなる疾患ですが、加齢による腰椎の変化が発症の要因となります。中年から壮年になると若いときにはなかった過剰な骨ができて腰椎の関節が肥厚し、靱帯も厚みを増してきます。椎間板は水分含量が低下して支持性やクッションとしての機能が低下し、腰椎のずれであるすべり症を来す場合もあります。これらの変化で脊柱管が狭くなってきますが、スポーツや肉体労働で腰に無理がかかる人ではその変化が早く生じ、その程度も強く来しやすいといえます。身長の高い低いがあるように、骨格として脊柱管の広さにはもともと個人差がありますので、脊柱管のつくりが元から狭い人は加齢による変化が軽度でも脊柱管狭窄の症状を来しやすくなります。腰部に負担を掛け続けると狭窄が徐々に進行する恐れがありますので、狭窄のある人は腰部に無理を掛けないようにする配慮が必要です。
 
<< 前のページ次のページ >>
 
← 一覧に戻る