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院長・川村正英の


大腿骨頭壊死について 2015年7月7日

 大腿骨頭壊死は股関節内にある大腿骨頭の血流が低下することにより、骨組織が壊死に陥り骨頭の変形を生じる疾患です。変形が進行すると次第に股関節の軟骨が擦り減って変形性股関節症へと進展します。大腿骨頸部骨折や股関節脱臼などの外傷後に生じる場合もありますが、原因が明らかでない特発性の壊死も見られます。アルコールの大量摂取や多量の副腎皮質ホルモンの服薬が誘引となる症例もあります。症状としては股関節から大腿部の痛みを来して歩行が困難になり、股関節の動きも徐々に悪くなります。あぐらが困難となったり、靴下の着脱や足の爪切りがしにくくなったりします。通常はエックス線で診断可能ですが、初期には磁気共鳴画像装置(MRI)検査などをしないと分からないこともあります。骨頭壊死を生じた場合は患部への負荷を減らすことが重要で、長距離歩行を避け、つえの使用も勧められます。重症の場合は骨切り術や人工骨頭などの手術を検討する必要があります。
 
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