<< 前のページ次のページ >>

院長・川村正英の


変形性膝関節症の手術療法 2015年5月12日

 変形性膝関節症は膝の関節軟骨がすり減って骨の変形が起こり、歩行や屈伸で膝が痛み、関節の動きも悪くなってくる疾患です。保存的治療としては関節注射などの薬物療法やリハビリ、装具、減量が挙げられますが、ひとたび生じた骨の変形は進みこそすれ、元に戻ることはありません。保存的治療を行っても痛みの軽減が不十分で歩行の支障が大きい場合は、その痛みをこれから先も抱えて行くことを考えると手術療法を検討せざるを得ません。その場合、高度の変形膝では人工膝関節置換術を行いますが、手術では合併症が生じることもあります。あまり高齢になるとリスクも高くなりますので、体力的に余裕がある年齢で手術を受けた方がよいと思います。年齢が若くて関節の変形が高度でない場合はO脚を矯正するなどの骨切り術を行います。変形性膝関節症では保存的治療をまず行ったらよいですが、歩行機能を維持するために手術療法が適当な場合もあります。
 
<< 前のページ次のページ >>
 
← 一覧に戻る