<< 前のページ次のページ >>

院長・川村正英の


椎間板ヘルニアによる腰痛の再発 2015年3月3日

 腰椎椎間板ヘルニアによる腰痛や下肢痛が、薬物療法やリハビリなど手術以外の保存療法で軽快した方も多いと思います。しかし、数カ月や1年以上経過して腰痛が再発したと受診する患者さんも見られます。腰痛が治っても腰椎磁気共鳴画像装置(MRI)で撮影してみると、多くの場合ヘルニアが依然として見られます。突出の高度な脱出ヘルニアは数カ月以上たつとある程度の縮小をすることがあり、元の椎間板から分離したヘルニアは長期間を経て消失することを経験します。しかし、多くのヘルニアは数週間や数カ月で急激に縮小や消失するわけではありません。従って、腰椎椎間板ヘルニアの患者さんにおいては、いったん軽快しても腰部に無理がかかると腰痛、下肢痛が再発しやすいといえます。これらの方は腰に弱点があると自覚して、腰痛体操を継続し、体形維持や日常生活での姿勢に注意して腰痛再発防止に努めることが重要です。
 
<< 前のページ次のページ >>
 
← 一覧に戻る