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院長・川村正英の


痛風の原因(高尿酸血症) 2014年6月3日

 痛風の原因となる尿酸は、プリン体を含む食物の摂取や体の新陳代謝によって作られます。血中の尿酸が増え過ぎると体液中に溶け切れなくなり、尿酸結晶が析出して関節や関節周囲で痛風発作が起こります。血清尿酸値7.0ミリグラム/リットル以上が高尿酸血症で、その誘因として過食、肥満、大量飲酒、ストレス、激しい運動などが挙げられ、体質的な要因もあります。血清尿酸値が少しでも高いと直ちに痛風発作が起こるというわけではなく、9.0ミリグラム/リットル以上になると痛風発作が生じやすくなるといわれています。しかし、痛風発作が起こらなくても、持続する高尿酸血症は腎障害、心血管障害の危険因子と見なされています。血清尿酸値の程度と痛風発作、痛風結節、合併症の有無により薬物療法を行うかどうかも異なってきますが、食事や運動など生活習慣にも気を付けて痛風発作が起こらないように尿酸値をコントロールしていく必要があります。
 
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