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院長・川村正英の


肩の痛みを来す疾患 2014年3月4日

 「肩が痛い」と患者さんが受診することがあります。肩とは首の付け根から肩甲骨部、腕の付け根までをいい、この部位の痛みは頸椎から生じる場合と肩関節から起こる場合があります。頸椎では退行変性により骨の変形を生じる頸椎症や椎間板ヘルニアが原因となることが多く、靱帯骨化や感染、腫瘍なども時に見られます。肩関節から生じる場合は中年以降では五十肩が多く、その他には石灰沈着性腱板炎や腱板断裂などが比較的よく見られます。それぞれの疾患には原因が推定できる特徴を有する場合もありますが、原因が頸椎にあるのか肩関節にあるのかが分かりにくい症例や、双方に原因がある場合もあります。さらに、肩甲骨や鎖骨、肋骨に問題があったり、内臓から肩の痛みを来すことも時にはあります。原因となる疾患が放置できないケースや、早期の治療で難渋せずに治ることもありますので、肩の痛みでお悩みの方は整形外科受診をお勧めします。
 
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