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院長・川村正英の


坐骨神経痛 2013年11月6日

 腰からお尻、太もも、ふくらはぎが痛い患者さんが坐骨神経痛と言われることも多いと思います。坐骨神経は腰椎および仙椎から出た数本の神経根が合わさって形成されますが、骨盤内からお尻に出て、太ももの後面を通り、膝の裏で2本の神経に分かれます。坐骨神経痛は、坐骨神経やその枝の走行に沿った領域に生じる痛みです。坐骨神経痛を来す原因疾患の多くは腰椎にあり、坐骨神経を形成する神経根の圧迫により坐骨神経痛を生じます。代表的な疾患としては腰椎椎間板ヘルニアと腰部脊柱管狭窄症が挙げられます。お尻や太ももに坐骨神経を圧迫するような原因があっても坐骨神経痛は起こり得ますが、腰椎に原因があることが圧倒的に多いです。
 まずは神経学的所見やエックス線、磁気共鳴画像装置(MRI)などで原因を探り、治療としては薬物療法、ブロック、リハビリ、手術療法など原因となる疾患に応じて対処する必要があります。
 
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