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膝の水は痛みの原因になる? 2012年11月5日

 変形性膝関節症で膝に水がたまる人は少なくありませんが、たまった水が痛みの原因になるかと聞かれることがあります。正常の膝でもごく少量の関節液がありますが、関節の調子が悪くなると水が増えてきて関節の袋が膨らんできます。少し水が増えた状態でも膝の裏やお皿の上が張った感じがする人が多く、ますます水が増えると関節の張りが強くなり、膝の曲げ伸ばしがしにくくなります。そうなると軟骨がすり減ったための痛み以外に、水が大量にたまったための痛みが生じてきます。膝の水を抜いても調子が悪い膝では過剰な水が産生されますので、水が一切たまらなくなるのは容易ではありません。しかし多くの場合、痛みが軽減してくると水も少なくなってきます。
 抜くことによって関節の水が癖になるわけではありませんので、膝の張りや痛みを生じる程度に水がたまった場合は、関節を穿刺して水を抜いてやった方がよいと考えます。
 
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