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手足の傷から生じる化膿 2010年11月1日

 木片やとげが刺さったり、犬にかまれたりして手足に傷を負うことがありますが、この場合には細菌が傷の内部に侵入しています。これに対して人間の身体は白血球などの細胞が細菌を攻撃するように働きますが、細菌が優勢になると化膿して膿がたまる場合もあります。
 傷を負った場合には消毒をして患部を清潔に保ち、化膿する危険性が高いときは抗生物質を使用します。手足の中でも腱鞘や関節内は血流が悪く細菌が広がり化膿しやすいので、傷が皮膚にとどまらず深部まで達する場合は厳重な対処が必要です。また、異物があると化膿が起こりやすくなりますので、木片やとげが体内に残存する場合は取り除くようにします。糖尿病や透析患者、高齢者などの場合は抵抗力が低下して化膿しやすくなりますので一段と注意が必要です。比較的深い傷を手足に負ったときは整形外科専門医受診をお勧めします。
 
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