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肋骨骨折について 2007年10月1日

 肋骨骨折はよく見られる疾患で胸部の打撲により生じる場合が多いですが、長期間せきが止まらなかった場合やゴルフの練習を熱心にやりすぎた場合などに疲労骨折として生じることもあります。交通外傷など大きい外力により受傷した場合は多発性の肋骨骨折を生じ血胸や気胸を合併する場合もあります。
 せき・くしゃみや体を動かしたときに骨折部が痛みますが、日常生活の中では就寝時に横になる動作や寝た状態から起き上がるときの痛みが特に強いです。ずれの無いひびの場合は肺やほかの肋骨との重なりのためエックス線で分かりにくく、ひびの状態からずれてくると分かるようになります。ずれないままで推移し、骨折が治ってくる反応でひびの周りに新しい骨ができて初めてひびがあったことがわかる場合もあります。通常2カ月前後で骨癒合が起こり治ってきます。
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