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手首の骨折(橈骨遠位端骨折) 2007年2月5日

 転倒した際に手をついて手首の骨折を生じることがありますが、その大多数は前腕の橈骨という骨の先端での骨折です。子どもや若い人がスポーツで受傷することも少なくありませんし、骨粗しょう症のある高齢者が転倒して受傷するケースもよく見られます。
 手首の強い変形が残ると、治療後も痛んだり、手首を曲げたり反らしたりする動きが制限されます。前腕を回す動きが制限されて、お釣りがもらいにくい、ピアノが弾きにくいといった症状が残存する場合もあります。従って、整復後もずれが大きい場合には手術的治療も考える必要があります。受傷後数日して腫れと痛みがひかないということで受診される方もいますが、腫れのある場合には骨折であることが少なくありません。転倒して手首の痛みや腫れを来した場合は早めに整形外科専門医を受診してください。

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