<< 前のページ次のページ >>




高齢で発病する関節リウマチについて 2005年6月6日

 関節リウマチは30〜50歳代で多く発病しますが、最近は60歳を過ぎて発病するリウマチ患者が増えていると言われています。中年で発病する場合には女性患者が圧倒的に多いのに対して、高齢で発病するリウマチは男女差があまりありません。また、高齢者では元々関節の変形による痛みや機能障害がある場合も少なくありませんが、その上にリウマチが起こるとさらに関節の調子が悪くなります。例えば、軟骨がちびてO脚変形が起こる変形性膝関節症はよく見られる疾患ですが、その上にリウマチが起こって膝の腫れや痛みが悪化し急速に歩行障害をきたした患者さんを診ることがあります。リウマチになれば抗リウマチ薬などの薬物療法も必要ですので、以前から関節の調子がよくないが最近急に悪化したという方は整形外科専門医を受診した方がよいでしょう。

<< 前のページ次のページ >>
 
← 一覧に戻る