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院長・川村正英の


坐骨神経痛 2017年6月6日

 お尻や足の痛みを来して受診した患者さんに対して、腰椎磁気共鳴画像装置(MRI)検査で判明した原因がヘルニアであると説明すると「坐骨神経痛ではないのか?」と尋ねられる場合があります。
 腰椎神経根の数本が合流して形成された坐骨神経はお尻から大腿後面を下降して足部に向かっていきます。この神経の走行に沿って生じる痛みが坐骨神経痛で、坐骨神経そのものの障害や坐骨神経の元となる神経根が腰部で圧迫された場合に発症します。お尻の筋肉に原因がある場合や皮膚疾患から生じる場合もありますが、腰椎に原因があることが圧倒的に多く、最もよく見られるのは腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症による坐骨神経痛です。
 症状が痛みやしびれ感のみであれば薬物療法などの保存療法を行いますが、それに加えて下肢の筋力低下が高度な場合や歩行障害が強い場合は手術が必要になることもあります。坐骨神経痛でお悩みの方には整形外科受診をお勧めします。
 
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