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院長・川村正英の


痛風発作について 2014年7月9日

 血液中の尿酸は増え過ぎると体液中に溶け切れなくなり、尿酸結晶が関節や関節周囲に析出して痛風発作が起こります。発作の部位としては足の親指の付け根が有名ですが、足首、膝など他の部位に生じる場合もあります。発作時には患部に腫れと強い痛みを来しますが、関節に発症した場合は関節炎となり、増加した関節液中には尿酸結晶が認められます。結晶が検出されたら痛風の診断は確定しますが、膝などの大関節以外で尿酸結晶を検出するための関節液採取が困難な場合は、症状と血液検査での尿酸高値、炎症反応陽性が診断の根拠となります。
 痛風発作時には治療として消炎鎮痛剤を用い、発作が治まった後に尿酸を下げる薬を服用しますが、発作の後にも患部に軽度の腫れや痛みがしばらく続く場合もあります。高血圧、高脂血症、糖尿病などを合併しやすいので、日頃から食事に注意し節酒も心掛けることが重要です。
 
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