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院長・川村正英の


五十肩の治療 2014年2月3日

 五十肩の治療の基本は、急性期には肩関節の炎症の鎮静化を図り、急性期を過ぎて関節が固くなると関節の動きを良くするリハビリを行うことです。急性期に炎症を鎮めるには肩関節を安静にして消炎鎮痛剤の内服薬や外用剤を用い、ステロイドホルモン剤などの関節注射も適宜行います。早い時期に炎症が治まると関節の固さも残らず、短期間で症状が軽快する可能性があります。急性期を過ぎて肩関節が固くなった場合には、理学療法士による肩の機能訓練や自主訓練として肩の体操を行います。しかし、いったん固くなった関節の動きを回復させるのは容易ではありません。五十肩になった人は痛みをしばらく我慢して、どうにも治らないのでついに受診するケースが多く、受診時には肩関節が既に固くなっている人が少なくありません。中には腕が水平に上がらないほどに固い人もいます。できることなら肩の痛みが起こり始めた早い時期での整形外科受診をお勧めします。
 
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