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院長・川村正英の


骨折の形態 2013年10月8日

 腰椎の圧迫骨折を受傷した患者さんに「骨がつぶれている」と説明すると、「折れてはいないんですね」と言われる場合があります。骨折というと太ももや向こう脛(ずね)の骨がぽきっと折れるようなイメージがある人が多いと思いますが、骨折にもいろいろあり、つぶれこむような圧迫骨折や、バラバラになる粉砕骨折、一部が引きちぎれる裂離骨折などその形態はさまざまです。全くずれのないひびも骨折の一形態ですが、そのうちにずれてくると、もはやひびとは言いません。骨折では折れ方や部位により骨折部の安定性に差があり、ギプスなどでの固定を行ってもずれが進みやすい場合があります。ずれが大きくなると骨がくっつかなくなったり、骨が付いても変形のため痛みが残ったり、機能障害が大きくなることがありますので、骨折の形態によっては手術の必要性が高くなってきます。骨折の形態もさまざまですので骨折受傷時には整形外科受診をお勧めします。
 
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