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足底腱膜炎 2012年8月6日

 けがもしていないのに足の裏のかかとや土踏まずが痛くなった場合は、足底腱膜炎が生じている可能性があります。足を横から見ると甲の部分が高くなったカーブがあり、これを足の縦のアーチといいます。このアーチを支える足の裏の筋が足底腱膜で、指の付け根とかかとの骨を結んでいます。この腱膜は立位や歩行で常に緊張を強いられるので、炎症を起こしやすくなっています。
 足底腱膜炎はスポーツなどが原因で土踏まずに生じることもありますが、多く見られるのはかかとの骨の付着部の炎症で足底腱膜付着部炎と呼ぶ場合もあります。付着部の炎症は40代から50代に多く、起床時など歩き始めにかかとを着くと強い痛みを生じます。エックス線で撮影してみるとかかとの骨の底面に骨のとげができていることが多く、これを踵骨棘といいます。薬物療法、温熱療法、装具療法、ステロイド注射などを行いますが、自然治癒する場合も多いといわれています。
 
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