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腰部脊柱管狭窄症の治療 2011年8月1日

 腰部脊柱管狭窄症は腰椎で神経の通り道が狭くなっているために神経が圧迫されて下肢痛やしびれ、筋力低下を来す疾患です。歩行により足のすくみ感やしびれ、痛みを生じるために立ち止まって休息を要する間欠跛行を来すようになります。治療として筋力低下があまりなく痛みやしびれも高度でない場合は、まず薬やリハビリなどの保存的治療を行います。通り道が狭くなった部位では神経の血の巡りが悪くなっているので神経の血流を良くする薬を使いますが、脳や心臓に対する血流の薬を使っている方は脊柱管狭窄症の薬を併用することにより血が止まりにくくなる場合があるので注意が必要です。神経の通り道を広くする薬はありません。広げるためには手術しかなく、保存的治療を行っていても歩行が困難になるなど症状が進行してくる場合は手術が必要になります。この時期を逃さないためにも整形外科専門医での定期的診察をお受けください。
 
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