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頸性頭痛 2010年8月2日

 頸性(けいせい)頭痛とは頸椎(けいつい)の病変から引き起こされる頭痛のことで、その病態についてはまだ明らかではない部分もあります。頸部の痛みや肩こりなどの症状がまず起こり、続いて生じる頭痛は後頭部に始まり前方に放散するといわれています。頸部の運動やその位置により頭痛が悪化し、頸椎の動きの制限や同側の肩から手にかけての痛みを伴うことがあります。
 頭痛を和らげるために原因となる頸椎の疾患に対する治療を行います。痛みの強い時は頸部を安静にし、薬物療法、ブロック療法などを適宜行い、強い症状が軽減したらリハビリテーションも行います。
 激しい頭痛や頑固な頭痛の場合はまずは頭部の精査を受けるべきで、内科的疾患から頭痛を生じる場合もあります。それらに異常がなくて頸部の痛みや肩こりなどの症状もある場合は、頸椎の診察を受けてみてはどうでしょうか。
 
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