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ひびが疑われる場合の治療 2007年7月2日

 ひびはずれのない骨折であるということを以前に述べましたが、最初はひびがエックス線で分からないことがあります。その場合、ひびがずれてきたり、あるいはひびが治る過程でひびの周囲に新たな骨ができたりすることによって、初めてひびがあったことがエックス線で分かるようになります。
 ひびがずれてきてその程度が許容できない場合は手術が必要になることもありますので、エックス線ではっきりしないが症状からひびが疑われる場合はギプスなどによる固定をしておいた方がよいと思います。結果的にひびではなく、靱帯損傷、軟骨の損傷や捻挫であったとしても、症状が重症な場合は厳密な固定をしておいた方がよい結果が得られることが多いです。受傷後初期に診断がはっきりしない場合はより重症なケースを想定して治療にあたるのが無難な方法であると考えます。
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